遠浅の白い砂浜に、灼熱の太陽が照りつけます。火照った夏の砂浜ではじっとしていられません。すぐに海に潜りたくなります。

港から少し車を走らせると、目の前に広がる田園風景。その美しい風景から、美味しいお米が生まれているのか。炊きたてのご飯を前に、そんなことを思います。

五島の夜空を見上げると、その星の明るさに驚かされます。暗闇がちゃんと暗闇だから、星たちも本来の輝きを放っているのです。

かつて潜伏キリシタンたちが移り住んだ五島には教会がたくさんあります。歴史と祈りをまとう、素朴な教会。海に響く船の汽笛がその想いを代弁しているようです。

椿の自生地として名高い五島。椿の道はシーズンになると椿が咲き乱れます。花びらが散り始める頃にその道を通ると赤い絨毯が敷かれたようになるといいます。

透き通った天然の水色に、真っ白い砂浜。その風景は耳でも楽しめます。寄せては返す波にさらわれて、きめ細かい砂がエンドレスな曲を奏でています。